そらにいった妹へ。

たまりば編集長こぐま(ジェイ・ライン株式会社 大熊雅樹)

2009年01月14日 02:14

こんばんは、こぐまです。

年末から具合の悪かった実家の愛犬あっちゃんですが、
4時間ほど前に15年の生涯を無事に終え、天国に旅立ちました。

肺に転移した腫瘍が広がり、昨年末からは毎日病院通い。
点滴を打ってもらって、なんとか痛みを和らげる日々が続いていました。

最期は、家族みんなの部屋を順々に回り、いつも寝ていたベッドにあがり、
お別れの挨拶をするように大きな声を上げ、そのまま眠りについたそうです。


正月に実家に帰ったときは、一時的に症状が落ち着いていて、
テーブルに上がって皆の夕飯を脅かすくらいの元気があったものの、
この三連休中に容態は急変。
日曜日には、急きょ兄や叔母も集まり、僕も一晩を実家で過ごしました。

この写真は、最期の対面となった日曜夜から月曜朝にかけて撮ったもの。
僕の手を顎置きに……子どもの頃からのお決まりポーズなんです。

呼吸が苦しいらしく、数時間おきにやってくる発作と闘いながら、
この小さな身体は間違えなく生きていたのです。
何度も何度も体を震わせながら、毛という毛を逆立たせながら、
彼女は必死に生きようとしていたのです。


直接的に命の危険性はないものの、
かつて毎日のように発作を起こしていた僕には、
彼女の姿は、あたかもあの日の自分自身であるかのようで…。
その姿を見て取り乱す母親と父親は、あたかもあの日の両親のようで…。

あんなに恐くて辛い思いは、もう二度としたくない…、
あんなに恐くて辛い思いは、もう二度とさせたくない…、
だけど彼女の姿を見ていると、あの日のことが鮮明によみがえる。


嫌だけど、これも現実なんだ。

15年間も…僕の人生の半分の間、いつも一緒に、
もちろん僕が発作で苦しんだあの日々も常に一緒にいてくれた、
僕にとって初めてできた年下の家族。

初めは触れることさえ戸惑いながらだったけど、
だんだん良い遊び仲間に、ときには喧嘩相手に、
辛いとき悲しいときには慰めてくれたし、
嬉しいとき楽しいときには喜んでくれた。

長い間、ありがとう。
いつかそのうち、僕もそっちに行くから、
そんときはまた、二人でかけっこしたり、寝転んだりしような。


それまで、ちょっびっとだけ、バイバイだね。





僕は独り暮らしで、気のみ気ままに生きてるつもりだったけど、
今回のことで、久しぶりに人の優しさに触れた気がしています。

妹の最期を見送るために集まった、両親、兄、叔母、従妹。
年末年始のお休み返上で、投薬してくれた病院の先生。
気落ちする僕を気づかって、仕事中にも関わらず電話をくれた仲間。
そしてブログにコメントを寄せて下さった皆さん。

本当にありがとうございました!


明日から…とはいかないかもしれないけど、
じきに、またいつものこぐまに戻ると思います。

妹は、最期の最期まで必死に生き抜いたんだ。
ここからは、必死に僕が生き抜く番!

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