高幡不動尊のお土産、松盛堂の土方歳三饅頭の辞世の句

たまりば編集長こぐま(ジェイ・ライン株式会社 大熊雅樹)

2010年01月08日 10:00

おはよーグルト、こぐまです。

時の流れに逆行して、元旦の朝のお話。
→大晦日はこちら
→元旦の午後はこちら

今年は武蔵野八幡宮じゃなくて、高幡不動尊に初詣したくて、
駅前から続く参道に向かってみると…山門のずいぶん手前から人の山…。
遠くにある山門を見やると、警察の交通整理が行われてて、
信号を渡るのすら制限されてる様子…( ̄▽ ̄;)

どうしても1年の始まりにご挨拶したかったんだけど、
この後も楽しみにしてた予定があったので、この日は断念。
また別な日にお参りしにきますだ〜m(__)m

なんで混雑が予想される高幡不動尊に、あえて行きたかったか―。
ここは土方一族の菩提寺なんです。
歳三さんは、ここの末寺の石田寺というところに眠っていますが、高幡には、
彼の立像と、近藤勇とともに多摩の英雄として讃えた両雄殉節之碑があります。
(日野の佐藤彦五郎さん、小野路の小島鹿之助さんが、
幕府瓦解=いわゆる明治維新後の新選組の名誉回復のために尽力して
建立が許されたもの。筆は旧会津藩主・松平容保公)

半分だけ土方一族の血が流れてるというのもあり、魂が求めてた場所なんです。
もちろん、何度も行ったことはあるんだけど、
今年は、できたら元旦にご挨拶に行きたいと思ってました。
なので近いうちにリトライする予定でーす。

写真は高幡名物・歳三饅頭のオマケのしおり、手提げ袋、中包み、
それぞれに記されてる辞世の句が微妙に違ってるのが、ちょっと笑えてしまいました。
意味はずれてないから、全部正しいといえば正しいのかもしれないですね。






歳三さんは俳句が好きだったそうで、「豊玉」という号も持ってるんですが、
剣術とは勝手が違ったようで、一般的には才がなかったと言われている中…、
僕はこの辞世の句は、ずば抜けて大好きなものなので、ご紹介。

[土方歳三辞世]
たとい身は蝦夷の島根に朽ちるとも
魂は東の君やまもらん


この句には、少なくとも2通りの意味が込められていると言われています。

・もしも北海道の箱館戦争で命が尽きてしまったとしても、
 私の魂は徳川将軍家(東の君)をお守りしていますよ。

・もしも北海道の箱館戦争で命が尽きてしまったとしても、
 私は多摩の皆のことを見守っているよ。

「魂」と「多摩」をかけているという解釈の仕方は、
飛躍し過ぎという意見もあるかもしれませんが、
僕は後者の意味が込められていると信じたいと思います。

そして、その魂を今の時代の自分たちが継いで行かねば…と!


・高幡不動尊ホームページ
・高幡まんじゅう松盛堂さんホームページ
・松盛堂さんのブログ「拝啓、饅頭屋です。」



関連記事